日帰り登山に持っていくもの

ビギナーにとって、登山を始めるハードルのひとつとなるのが、持ち物や装備。どれくらいしっかりした準備がいる?靴は登山用のものを用意しないとだめ?など、考え始めると気が重くなってしまいますよね。でも大丈夫。SANU 2nd Home滞在時に登山を楽しんでいるメンバーによれば、手元にあるもので準備すれば、十分スタートできそうです。

今回は、SANU社員きっての登山好きである飯島に、日帰り登山の持ち物について、これから装備を新調する人へのおすすめも含めて話を聞きました。


白樺湖拠点近く、車山に登ったときの服装・装備

SANU 2nd Home 滞在中はどんなふうに山を楽しんでいる?

――拠点に滞在するときは、朝の散歩がてら、拠点近くで30分〜1時間程度で登れる山に行くことが多いです。比較的気軽にいける低い山が多いので、格好はそれほど強いこだわりを持たず、汚れても良い服とスニーカーで行ってしまうこともあります。

持ち物は?

――11L程度の軽めのナップサックに、保温ボトルに入れたコーヒーと、美味しいパンを持っていくことが多いです。コーヒーは、山の上で淹れるスタイルもありますが、僕はキャビンで淹れてからボトルで持っていきます。ナップサックはカリマーのものを使っているんですが、口が絞る形なので、簡単に中身を出して入れられる操作性の良さが気に入っています。外側にメッシュポケットがあって色々入れられるのも便利です。

服装、靴選びはどうすれば良い?

――Tシャツで行ってしまうことが多いですね。もしちゃんとした山に入るようであれば、寒暖差に対応できるように、薄めのものを重ねていくのが良いと思います。僕はミレーのインナーを愛用しているのですが、汗をかいた後の冷えを防げて、干して乾かしやすいのでおすすめです。

靴は、僕はスニーカーで良いと思っています。底がヴィヴラムソール(Vibram社※が製造している登山用ブーツに端を発するソールで、さまざまなブランドのアイテムに用いられている)になっていると尚良いですね。滑りにくいし、ソールが減ると交換してもらうことができるんです。ちょっとこだわりたい人だとトレイルランニングの靴を選んでいたります。僕はダナーのブーツをよく履いています。汚れるほどテンションが上がるってところもあるので(笑)。


蓼科山(往復約4~6時間半)に登ったときの服装・装備

 

少ししっかりめの山に登るときは、どんな準備をプラスすれば良い?

――往復5〜6時間かかる山に登るなら、水1.5〜2Lは持って行った方が良いですね。食料(おにぎりのような食事と行動食)も必要です。寒くなる時のために上着も持って、行き先によってはちゃんとしたリュックサックにして行った方が良いと思います。

安全対策として持っていくものは?

――怪我をしたときのための救急キット。僕はしっかり登る時は足が攣りにくくなる漢方薬や、関節痛になって山下りがつらくならないように、テーピングと、ロキソニンも持っていきます。必要な危機管理の準備は行き先によって異なってくるのでご自身で調べてみてくださいね。


登山に役立つサイトやアプリなどは?

――「YAMAP」 は山登りのルートなどを調べるのに多くの人が使っているサービスです。「活動日記」というページを読むと、最近行った人による最新の山の状況を知ることができます。積雪情報なんかを調べるのにも便利です。

アプリをダウンロードして、スマホ利用するのがおすすめ。登る前に地図をダウンロードしておくと、電波が通じないところでも自分の位置情報と合わせて確認できるので良いですよ。

あと山をより楽しむのに便利なのが、「Biome」という動植物を調べることができるアプリや、「PeakFinder」という山の名前を調べることができるアプリ。登山のシーン以外でも楽しめるので、ぜひ活用してみてくださいね。

今回ご紹介した装備/サービス

・ナップサック(10L 程度でOK)〈grab knapsack mini , Karrimor〉

・保温ボトル 〈GEMSTONE 0.5L

・コーヒー(キャビンで淹れて保温ボトルへ)

・コーヒー抽出グッズ〈AEROPRESS

・ダナーのブーツ〈Danner

・ヴィブラムソールの靴

・薄手のインナー〈ドライナミック メッシュ ショートスリーブ , MIRRET〉

・救急キット(テーピング、ティッシュ、アルコール除菌シート)

・漢方薬〈芍薬甘草湯

・テーピング、ロキソニン

・〈登山ルート・コースタイム付き無料地図YAMAP

・〈いきものコレクションアプリBiome

・〈PeakFinder

「朝、早起きをして軽く山へ入り、その後キャビンに戻ってきていつも通りの日常を過ごすというスタイルが成立するのが、SANUでの贅沢な過ごし方の一つなのでは」と話す飯島。みなさんも日頃の滞在中に少し足を伸ばして、 自然をよりエンジョイしてみてはいかがですか?

 
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